概要
京都市の五条通に陶器店が立ち並ぶ中に 創業300余年の暁山窯がある。
その東隣の古い町家店舗を改修し、京都の焼物の世界に新風を吹き込むべく作られたのが、ギャラリーGYOUZANである。表の店舗ディスプレイのウインドウは木製フレームのアール型出窓とし、横並びの町家店舗イメージを払拭して、目を引くデザインにしている。奥に長い店舗の両側には、アールの連続する棚を作り、変化のあるディスプレイカウンターには、各地からセレクトされた魅力的な陶磁器が飾られている。
それらを見ながら奥に進むと住居エリアとの間に京都の庭師が作った小さく明るい中庭にたどり着く。自然は陶磁器作品の最大なテーマである。
この建物の奥にある小さな、この自然が陶磁器たちと響き合っている。
最近急激に増えた外国人観光客が、今日も店内で陶磁器を前に目を輝かせている。若い女性の店主が自分の足で日本各地へ赴き、セレクトしたという磁器が、京都のこの地で新しい風を起こしてくれることを願っている。