兵庫県伊丹市に建つ夫婦と2人の娘の4人家族の為のRC造住宅の改装計画である。高級住宅が立ち並ぶ住宅街の一角に建つこの家は、1階の各部屋が細かく区切られ大型の住宅であるにも関わらず空間は途切れ途切れで狭い印象であった。そこでリビングを通じて直接南側の庭が見えるよう、玄関とリビングを一体に繋ぐことを改修の軸とした。これによってこの空間を中心にダイニングキッチン、水廻り、和室、2階へのアクセスが自由にできるようになり、家全体が広々と機能的な空間へと変化している。また南の庭ともデッキによって繋ぎ、空間を外部に伸ばして広がりを創り出している。以前、アトリエとして使用されていた地下室はシミュレーションゴルフのシステムを導入したゴルフの練習室となり、主人の寝室と直接つながっている。

また、２階は各個室となっている。プランとしては目新しいものではないが、この家族の生活に上手くフィットし快適な住宅になったと自負している。