概要
「ホールにいっぱいの本棚がほしい」そんな施主の要望をコンセプトの中心に展開した、大阪府にある古い木造住宅の改修工事である。もともとの広いホールは図書スペースとして打ってつけであった。
玄関をあけるとそこには2階までの吹き抜け天井いっぱいの本棚が圧倒的な迫力で迫ってくる。訪れた人々はまず外観からは想像もつかない空間に出会い驚かれることだろう。本棚の間に隠すようにそれぞれ共有スペースと個室に入るためのドアを設置した。そこからリビングへと入ると大きな開口から庭が広がり開放的な空間となっている。また、猫好きの家族の要望で猫専用の小部屋がつくってあり、空間にアクセントを添えている。二階は若い家族のためのスペースで、パノラマ状に広がる窓からは生駒山の景色が広がり、日々の団欒に四季折々の変化を加えている。