概要
京都市宇治市に位置する庭造りと外構を専門とする会社の本社ビルリニューアルプロジェクト。40年以上の親交があるこの会社のオーナーから、息子たちへの事業譲渡に伴い、築30年以上の本社ビルを改修し、次世代の事業展開の象徴として新たに生まれ変わらせる依頼を受けた。
ALC外壁の改修では、案外仕上げの選択肢が限られ難しい。そこで、ガルバリウム鋼板製の波板を外壁から浮かせて全面に施工し、既存の開口部周囲には空間を設けるデザインとした。窓周りの元の外壁は、庭の木々を連想させる明るいグリーンに塗装して、ALC外壁の新しいリニューアル手法を試みた。ダブルスキン構造により、夏の断熱効果も期待している。
内部の空間は1階がショールームとなり、緑あふれる空間となり高い吹き抜けに設けられたガラス天井から光が降り注ぎカフェでくつろいでいるような空間を演出している。
2階の事務スペースはランダムに配された収納家具で軽やかに区切られ、今迄とは異なる新鮮な気持ちで仕事に取り組めるよう配慮した。3階は1つながりの巨大な曲線のテーブルが端から端に連なり、収納家具で間仕切ることで各自の席を作り出している。