概要
大学で教鞭をとる仏教美術の研究家である妻と同じく仏教の研究家の夫の若い夫婦の為の住宅の改修。京都の相国寺の寺領内にある土地の小さな家の改修で、コロナの影響で、リモート講義にならざるを得ない中、プライベート研究室ともいえるこの住宅は、大いに威力を発揮している。
床暖房を入れた土間空間で仲間と食事をしながら語らい、大量の本が収納出来るスペースがあり、広いレファレンスカウンターの机では、大きな資料も広げることが出来るようになっており、思う存分研究に打ち込める機能的な空間になっている。材質はコストを抑えると同時に丈夫で若い人の間で人気のあるOSBボードを多用して家や壁を作っているが、それがナチュラルエコロジカルなイメージを作っている。