概要
奈良県生駒市の古くからの造成地の建替で、若夫婦と子供2人と祖母のための家である。生駒山系に連なるこの住宅街は、高台になっているが、住宅が密集しているので、プライバシーを守りながら外部の景色とうまく調和させようと考えた。
施主の趣味はアウトドアアクティビティで、キャンピングカーを庭に停めておけるというのが希望だった。大きく張り出した2階までの高さのデッキの屋根は、ダイナミックに半戸外スペースを作り出して、キャンピングカーに続いている。
母親と若夫婦は、上下で2世帯というオーソドックスな形を取ったが、中央に大きく切れ込む中庭を配し、各ゾーンを分節すると共に光と風が全ての部屋に行き渡るようになっている。
ソーラーを載せた屋根は東西に大きく片流れとなり、パワーステーションとしての電力を発電している。
子供部屋に取った横に長い窓は、内部からはパノラマに景色を見せると共に外観にダイナミックな印象を与えている。