概要
古くからある住宅街に計画した、地下ガレージと在来木造地上二階建の住宅である。
地下ガレージの奥は、吹抜を伴った階段で地上へ繋がっているが、ガレージはそこから光が降り注ぎ明るく連続のある空間である。地上は、外部から完全に囲まれた中庭を取り囲むよう1Fはリビング・ダイニングキッチン、ゲストルームが配置され2Fは個室になっている。
リビングにある大きな吹抜けは、そこに置かれた暖炉の煙突が、2階を通り抜け屋根に真っ直ぐ抜けているが、それが空間をダイナミックに見せている。内部は古材なども使って古民家のようなイメージを作っているが、木部は黒く塗り統一感を持った空間になっている。
オリジナル家具で制作したテーブルと一体となったキッチンで共同で作業が出来るようになっている。
洗面カウンターは施主の出身地で取れた木を使っている。浴室と洗面は強化ガラスで仕切られているが、一体に感じられるよう連続した空間になっている。浴槽の上はトップライトになって光が降り注ぎ、浴室の窓からは坪庭を眺めることが出来る。