概要
三重県名張市郊外の緑豊かな丘陵地の住宅街の一画に計画された夫婦2人の為の住宅。
敷地は東面が円弧状で全体は三角形をしており、道路を挟んで東側に森が広がっている。景色を眺めてゆっくりくつろげる家で、どうしても夢だった露天風呂と、友人とバンドをするので思い切り騒げるスタジオが欲しいとの要望であった。
施主はその変形した土地が心配だったようだ。しかし、むしろそこにこの計画の方向性があると考え、スタジオは防音を考えRC打放シ造とし、敷地に沿って放射状にノボリ梁をかけ水平力をRC部に持たせる構造とした。その結果、東側の森に向かって全て開口とする事が可能となった。露天風呂は、そのスラブの上に乗せることとした。露天風呂に入ると遠くの景色が人の目を気にすることなく眺められ、思った以上に気持ちの良いスペースとなった。