概要
京都市内で老舗の仏具店を営む若い経営者と妻と3人の子供達のための住宅である。最大のポイントは、木の構造をそのままに見せるデザインにしたかったが、この地域は準防火地域であるため、3階建は準耐火構造としなければならなかった。そこで、木造を露出する部分は、燃代計算(35m/m)を行い安全を確認することで「準耐火構造の3階建木造あらわしの町屋」を可能とし、京都の伝統的な町並みの景観に調和させた。
また、奥に敷地が長くないため各居室をデッキの中庭で挟んでスキップさせ、縦に積み上げ、家族が互いの気配を感じるようなシステムとし家族のコミュニケーションをはかった。